若者を 中小企業を 日本経済を もっと元気に!
アクティブの代名詞「松岡修造」の思考から
対談を通してそのヒントを探る
反町:松岡さんは「真剣だからぶつかる壁がある」とおっしゃられて「本気」という言葉もよくお使いになりますけども、本気になる時のポイントってどんなところでしょう?
松岡:僕はいつも「深刻」になるな、「真剣」になれ!と子供たちに言っています。
真剣になること、それが「本気」ということではないでしょうか。
自分が頑張った結果がたとえだめだったとしても、それを自分が本気で最後までやり切ったのかどうか、本気で出し尽くしたのか、悔いはないか、と自分の心に耳を傾け、すがすがしい気持ちしか残っていなければ、それは「本気」でやり切った事になるのではないでしょうか。
反町:あぁ、なるほど。
松岡さんは「一所懸命」という言葉を、もう大変な気概をもっておっしゃいますよね。
一つの所に命を賭ける。
で、そうやって一つの事を見つめていくと、どんどんどんどん熱くなって熱くなって、そのうちにどんどん本気になっていく。
こうして知らず知らずのうちに本気になっていく事は、一所懸命の延長にあるものだというお考えがあるんじゃないですか?
松岡:僕は「一生懸命」ではなく、「一所懸命」という文字を使います。
僕が小学生の頃の担任の先生が教えてくださったのですが、いまではこの言葉は僕のすべてと言っても過言ではありません。
「一つの所に命を懸ける」という思いで、現役時代も常に世界で闘ってきました。不安な気持ちが出ていると、必ず心の中や、時には声に出して自分に言い聞かせていた言葉です。
もう1つ、僕が大切にしている言葉があります。
相田みつを先生の「いま ここ じぶん」です。
人間は過去を思うと後悔します。「あー、何であんなことしちゃったんだろう」とか、また未来を考えると不安になります。「あー、こうなっちゃったらどうしたらいいんだろう」。。。
だから過去も未来も考えない、今ここを一所懸命生きることだけを考えれば、自然と未来は付いてくるんです。
この2つの言葉は僕の大切な言葉なんです。
反町:松岡さんは一つの事に命を賭けて、もう集中してやってる姿がとても印象的なので、色々な人から「熱い」って言われる事も多いんだと思います。
でも、私が見ていていつも感じるのは、本当はそこを一所懸命やられてることこそが松岡さんの元気そのものをつくりだしているんじゃないかと。
そしてそうやって作られたエネルギーがさらに松岡さんに元気を与えているように、私の目には映るんですけれども、いかがですか?
松岡:僕の元気は皆さんを応援することによって益々大きくなっていくんです。
いろんな人を応援することが生きがいであり、そして僕の大きな原動力になっているんですよ。
反町:素晴らしいメッセージです。ありがとうございます。
私は今みたいなことがもし日本中みんなでできたらと思ってしまうんですよね。
そうすれば、日本の中小企業もみんな元気になります。
そんなことが出来ればいろんな人が元気になって、きっと自分にとっても幸せな人生になるんじゃないかなぁって思ってお聞きしました。
ありがとうございました。
次回:野菜 食育
1967年東京都生まれ。10歳から本格的にテニスをはじめ、慶応義塾高校2年生の時にテニスの名門校である福岡県の柳川高校へ編入。
その後、単身で米フロリダ州タンパへ渡り、86年プロに転向。ケガに苦しみながらも92年6月にはシングルス世界ランキング46位(自己最高)に。95年にはウィンブルドンで日本人男子として62年ぶりとなるベスト8に進出。
98年春に現役を退いた後は、テニス活性化プロジェクト「修造チャレンジ」を設立し、ジュニアの育成とテニス界の発展のため力を尽くす。2004年から「報道ステーション」(テレビ朝日系)に「スポーツの顔」として出演。その他、数多くの番組でスポーツキャスターとして活躍。
「ソリマチのイメージキャラクター」に就任して今年で7年目を迎えている。
1965年新潟県生まれ。89年、監査法人KPMGピートマーウィック国際税務部に入社、都市銀行系のシンクタンクで経営コンサルティング業務などに従事。
94年、ソリマチ情報センター(現ソリマチ)の取締役に就任。同年、反町秀樹税理士事務所を開業。03年7月、ソリマチ株式会社の代表取締役に就任。税理士でありITコーディネータでもある。
著書は「スモールビジネスファイナンス革命」(プレジデント社)など多数。
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