若者を 中小企業を 日本経済を もっと元気に!
アクティブの代名詞「松岡修造」の思考から
対談を通してそのヒントを探る
反町:それでは松岡さんよろしくお願いします。
今回の対談企画に「松岡修造の夢をかなえる!」というタイトルをふらせてもらいました。
最近、日本の若者に元気がない、企業に元気がない、そして日本経済自体に元気がない、もっと元気を出そうじゃないかと良く耳にしますね。
僕は楽天主義なので、元気がないときは元気があるように振る舞えばよい、そうすると自ずと元気は湧いてくるものだ、なんて社員に話しをします。
しかし、いつもエネルギッシュで元気な松岡さんを拝見していると、どうやら元気の種はもっと根本的なところにあるのではないか?と感じます。
そこで、このページを見て頂いた多くの皆さんに元気になってもらいたい、元気を注入したいと願い、お忙しい松岡さんに無理をお願いしこのような機会を持たせて頂きました。
仕事の話ばかりでは刺激が足りないので、松岡さんがいつもお話しされる元気が出る話、おもしろい興味深いお話を交えながら毎月毎月HPを更新していきたいと思います。
それでは、どうぞよろしくお願いします。
松岡:よろしくお願いします。
反町:早速ですが初回は、ズバリ「夢」について松岡さんと熱く語ってみたいと思います。
感動の記憶も新しいロンドンオリンピックですが、夢を実現した人がたくさんいらっしゃいますね。
まぁそうじゃない方もいらっしゃいますが、そこで松岡さんにズバリ伺いますが、夢をかなえる秘訣ってあるものでしょうか?
そういえば、松岡さんの著書では「夢をつかみたいなら今日から君はタートルだ」って書かれています。
(笑)そこのところを是非教えてください。
松岡:あぁっーー(笑)
そうですね、やはり夢の実現は、具体的に行動をとるということだと僕は思っています。
具体的に計画を立てて動く。
そうじゃないとやはり夢というのは叶わないと思うのです。それから、夢はワザワザ小さなものを描いたりはしないですよね。
でも、具体的に実行するとなると、その夢にギリギリ届くか届かないかという所をみなさん設定していくと思います。でもそれってちゃんと考えて、工夫してやっていけば、大きな夢だって達成できる可能性が大きいということを僕は感じていますね。
反町:なるほど。
夢は見るものじゃなくて叶えるものだということですね。
すぐに届かないような大きな夢でもあきらめず頑張り続ければ達成できるもの、1個1個叶えていくものということですね。
松岡:はい。そうです。
いい意味で最終的な「夢」というのがあるかもしれませんが少しずつ、小さくてもいいから夢というのをつくってもいい。
「目標」というものに近いのかも知れませんが、目標というと「やんなきゃいけない」というすごくMust系というんですか?そういうやらされてる感が出てきてしまうかもしれません。
でも「夢」というのは、やらされるものじゃないと思うんですよ。
なぜなら自分がやりたい事ですから。
反町:なるほど、なるほど。やらなきゃならない、ではなくて「自分がやりたい!」っていうもの?
松岡:そうですね、そういう方向にいくべきじゃないかと思いますね。
反町:うーん、いいですね。さすが松岡さんポジティブ思考ですよね。
松岡:要は捉え方だと思うんですよ。
たとえば「夢をつかみたいなら今日から君はタートルだ」についてですが、「ウサギとカメ」という昔話がありますよね。ちょうど子供にその昔話をしていたときに気づいたのですが、「このカメは凄い奴だな」って思ったんです。小さい頃は全然思わなかったのですが…
普通カメはとにかくのろい。ただ単にあの話の中ではウサギは実際に速いのですが、後ろから来るのろまなカメを見て「どうせ勝てる!」と思って寝てしまった。だからカメが勝つことができた、という話ですよね。
自分は大丈夫だと怠けていると、頑張ってコツコツやっている人に負けてしまうよっていう話だと思ってたんです。でも、大人になって子供に読み聞かせているときにふと気づいたんです。
カメはウサギなんか見てなかった。カメにはゴールにたどり着くという1つの目標に向かって全てを賭けて一所懸命歩いていた。ウサギが走ろうが歩こうが寝ていようが、そんなのカメには関係ないんです。
ただひたすらゴールだけを見て歩いていた。結果的にウサギが寝てしまったからそのカメは勝つことができたのですが、カメはウサギに勝つということよりも、とにかく最後まで頑張るということを教えてくれていたんじゃないかと思うと、ものすごくそのカメが好きになって共感してしまいました。
マイペースという言葉がありますが、僕はマイペースというのは一所懸命やらなければ、マイペースとは言わないと思ってるんです。
その人なりのやり方、その人なりの力の出し方、その人なりの一所懸命さで目標に到達すればいい。だから、あまり他人と比較をしない、ということも大切なんだと思います。特に夢に向かっていくためには。
反町:ええ、なるほど
そうですね、やっぱり夢は叶えるものなんですね
そして他人との比較ではなくて自分がまず実現できることからやっていくことによって大きい夢も実現できる松岡さんのお話を伺っているとどんなに目の前の現実が厳しくとも、ようは捉え方や考え方次第で、困難な夢や目標も実現できる達成できる。幸せになれる。とても元気な気分になれますね。
松岡:ええ、僕はそういう風に信じています。
次回:夢を叶える - 後篇
1967年東京都生まれ。10歳から本格的にテニスをはじめ、慶応義塾高校2年生の時にテニスの名門校である福岡県の柳川高校へ編入。
その後、単身で米フロリダ州タンパへ渡り、86年プロに転向。ケガに苦しみながらも92年6月にはシングルス世界ランキング46位(自己最高)に。95年にはウィンブルドンで日本人男子として62年ぶりとなるベスト8に進出。
98年春に現役を退いた後は、テニス活性化プロジェクト「修造チャレンジ」を設立し、ジュニアの育成とテニス界の発展のため力を尽くす。2004年から「報道ステーション」(テレビ朝日系)に「スポーツの顔」として出演。その他、数多くの番組でスポーツキャスターとして活躍。
「ソリマチのイメージキャラクター」に就任して今年で7年目を迎えている。
1965年新潟県生まれ。89年、監査法人KPMGピートマーウィック国際税務部に入社、都市銀行系のシンクタンクで経営コンサルティング業務などに従事。
94年、ソリマチ情報センター(現ソリマチ)の取締役に就任。同年、反町秀樹税理士事務所を開業。03年7月、ソリマチ株式会社の代表取締役に就任。税理士でありITコーディネータでもある。
著書は「スモールビジネスファイナンス革命」(プレジデント社)など多数。
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