ベトナム南部協同組合とソリマチベトナムが、ITを駆使したスマート農業の促進に向けた連携協定を締結

経済発展が著しいベトナムにおいて、農業協同組合の中には会計業務を手書きで行なっているところが未だ多く存在します。会計が普及していないために監査作業が大量となり、経営状態を示す財務諸表の信頼性が低いため、政府からの補助を取得するのが難しく、協力会社からの投資も思うように進まない状況が続いています。
     
そのような中、ベトナム政府は、高度な技術を有する民間企業や合作社の参入が必要だとして、ITを導入したスマート農業の起業を促す方針を表明し、ハイテク農業に要する投資資金として総額60兆VND（約3020億円）から100兆VND（約5030億円）に引き上げる方針を明らかにしました。日本において農業協同組合向けのWebシステムなど多数の導入実績があるソリマチグループは、現地のソリマチベトナムが南部農業協同組合の会計IT化、システム導入の支援を行うことで、ベトナムの南部農業協同組合における会計の普及や透明性を高めることによる未来のベトナム農業の発展のために貢献いたします。このたび両者は連携協定を締結し、それぞれが有する資源やノウハウを有効活用して取り組んでまいります。

 

■ベトナム協同組合
   
 南部の4000農業協同組合を対象に、会計IT化の促進を通じて、政府や協力者からの会計における透明化、信頼度を高めます。また、ベトナムの日本企業とベトナム協同組合とが積極的にビジネスマッチングが展開できるよう、情報提供やセミナーの開催などのビジネスサポート支援も行います。

 

■ソリマチベトナム
   
日本において全国農業協同組合中央会（ＪＡ全中）と農家の経営管理支援の推進や農業簿記システムを共同で普及することに関して包括的な業務提携を結んでいるソリマチグループは、ＪＡ向けの「Web農業簿記システム」の提供により、ＪＡグループ新潟を始め全国のＪＡを通じて、農家の簿記記帳・税務申告の支援、ならびに経理実態に基づいた経営改善指導を支援しています。
日本における農協向けWebシステムのノウハウを元にソリマチベトナムは、各協同組合、経済領域およびベトナム協同組合連盟が情報技術の導入を通じて効率的に発展していくために支援します。

■ベトナム協同組合の会計システムの紹介

 

     2月8日、南部協同組合において代表者による調印式を行いました。

 

【調印式の様子】
左から、ベトナム協同組合 Le Binh Hung社長、ソリマチベトナム 反町会長