若者を 中小企業を 日本経済を もっと元気に!
アクティブの代名詞「松岡修造」の思考から
対談を通してそのヒントを探る
反町:松岡さんとの対談企画も11回を数え、今回が最終回になります。
今回の対談企画は松岡さんと一緒に我々が「中小企業に対して何ができるか?」きっちり向き合う、非常に良い機会だと考えています。
そもそも我々ソリマチが何者で、何を考えているのか、積極的にちゃんと伝えられるようにしたいと思います。
とうとう今回が最終回ということで、最後に松岡さんに感謝の気持ち「ありがとう」の力についてお聞きしたいと思います。松岡さんはどうのようにお考えでしょうか?
松岡:「ありがとう」という言葉、いいですよね。
人は誰もが人に支えられて生きています。だからこそ「ありがとう」という感謝の気持ちを言葉にだしてしっかりと相手に伝えることは大切なことだと僕は思います。
でも、あまりにも身近な人に対しては、この言葉ってなかなか言えないんですよね。本当は一番ちゃんと「ありがとう」と言葉に出して伝えなければいけないのに、ついつい言葉にできずにいることってありますよね。
実は僕がそうなんです。奥さんに対して常に感謝の気持ちがあるのに、「言わなくてもわかるだろう」くらいの気持ちでいることがあって、それに関しては本当に反省しています。奥さんにこそ、僕は「ありがとう」と常に言わなければいけないのに…
僕は現役時代、たくさんの方々に支えてもらいました。
応援してくれて「ありがとう」、サポートしてくれて「ありがとう」…常に感謝の言葉を忘れないように心がけていました。それは今も変わりません。
「ありがとう」って、誰かにしてもらって「ありがとう」だけでなく、自分が生かされているすべてのことに対して「ありがとう」っていう思いも持たなければいけないと思っています。
「おいしいごはんが食べれてありがとう」とか「今日も1日無事過ごせてありがとう」とか…そんな些細なことでも常に感謝する気持ちがあれば、毎日が楽しく過ごせるような気がするんです。
反町:なるほど、いやーもう非常に共鳴します。
僕も寝る前に「幸せだなー。ありがたいなぁ」って呪文のように何度も唱えています。
寝る前もそうなんですけどそうすると僕の潜在意識が朝気持ちよく「幸せだな、ありがたいな」って起こしてくれます。
「ありがとう」の語源は「有り難い(ありがたい)」じゃないですか「ありがたい」の反対は「あたりまえ」ですよねやっぱり一回しかない人生だから「あたりまえ」よりも滅多にないこと「ありがたい」ことがいつもある会社にしたいなぁと思っています。会社の行動理念にも「ありがとう!」って言うのを入れてるんですよ。
「ありがとう、お陰さまのインサイドアウトによって信頼性を高め自己実現と最高のチーム作りに挑戦しよう!」って「ありがとう」も「お陰さま」も自分から行動して状況を変えることですよね。
「ありがとう」の力を信じてやるってことは前回のテーマ「笑顔」もそうですけど目の前のことを好転的に変えて、人を元気に出来ることだと信じています。
松岡:そうですね。それは素晴らしいことだと思います!
反町:松岡さんには1年間、対談企画にお付き合いいただいて本当にありがとうございました。
これからもソリマチをどうぞよろしくお願いします。(完)
1967年東京都生まれ。10歳から本格的にテニスをはじめ、慶応義塾高校2年生の時にテニスの名門校である福岡県の柳川高校へ編入。
その後、単身で米フロリダ州タンパへ渡り、86年プロに転向。ケガに苦しみながらも92年6月にはシングルス世界ランキング46位(自己最高)に。95年にはウィンブルドンで日本人男子として62年ぶりとなるベスト8に進出。
98年春に現役を退いた後は、テニス活性化プロジェクト「修造チャレンジ」を設立し、ジュニアの育成とテニス界の発展のため力を尽くす。2004年から「報道ステーション」(テレビ朝日系)に「スポーツの顔」として出演。その他、数多くの番組でスポーツキャスターとして活躍。
「ソリマチのイメージキャラクター」に就任して今年で7年目を迎えている。
1965年新潟県生まれ。89年、監査法人KPMGピートマーウィック国際税務部に入社、都市銀行系のシンクタンクで経営コンサルティング業務などに従事。
94年、ソリマチ情報センター(現ソリマチ)の取締役に就任。同年、反町秀樹税理士事務所を開業。03年7月、ソリマチ株式会社の代表取締役に就任。税理士でありITコーディネータでもある。
著書は「スモールビジネスファイナンス革命」(プレジデント社)など多数。
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